10年以内に胃がんが発症する確率を予測するモデルを、国立がん研究センターが発表
年齢や生活習慣などに応じ、10年以内に胃がんが発症する確率を予測するモデルを、国立がん研究センターが発表した。
1993年から2009年まで、6地域の40~69歳の男女計約1万9000人を追跡調査。性別や年齢、ピロリ菌や慢性胃炎の有無や、喫煙、塩分の高い食事など生活習慣の危険因子を踏まえ、胃がんを発症する危険性を分析した。
その結果、慢性胃炎を持っている70歳の男性では、〈1〉喫煙〈2〉親か兄弟姉妹に胃がん患者がいる〈3〉塩分の高い食習慣――の三つの危険因子を全て持 つ場合、10年以内に胃がんを発症する確率は約15%に上った。ピロリ菌と慢性胃炎がない40歳男性では、喫煙など他の危険因子もない場合、発症確率は 0・04%だった。
一方、女性の場合、慢性胃炎がある70歳で危険因子を三つ全て持つ場合でも5%で、男性より低かった。