漏斗胸治療と胃がんの手術
これまで2例ほど、胃がんの手術を先にした患者さんに、その直後に漏斗胸の手術を行ったというケースがあります。手術が終わった後に患者さんに、
「漏斗胸の手術と胃がんの手術と、どちらか痛かったですか?」とたずねたところ、お二人とも「胃がんの手術のほうが痛いに決まってるじゃないですか。胃の
手術は術後に呼吸で腹が動くんです。漏斗胸のほうはバーでしっかり固定していて動かないんですから」と答えておられました。
実際に手術を受けた患者さんのそうした感想を聞いてみると、漏斗胸治療の痛みのレベルはそう高くないと考えられます。女性の方はお産もするので、痛みに強いとも言えます。
バーを抜くまでの2~3年間は、やはりあまり痛みを感じられることがないようです。しかし念のために痛み止めはお渡ししておきます。
神経痛と同じで、中には冬場の寒冷前線が通ったときや、台風の時に痛みを感じる人がいるようです。