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2015年10月 8日 (木)

一般的な矯正治療では手術をやり過ぎ

手術をしたくない 入院したくない」

 わたしは一般的な矯正治療では手術をやり過ぎだと思っています。
 先天的な問題があるためにあごが小さすぎたり大きすぎるので、平均的な顔の大きさに近づけるために入院して全身麻酔で手術するといったことはアメリカで発展し、日本でも行われてきました。

 近代的な矯正歯科の始祖とされるドクターが打ち出した概念で、「正常咬合」という考え方があります。人間の歯のかみ合わせの正しいモデルを確立して、 「それに合わない噛み合わせは不正咬合である」という考え方です。また、統計的な手法を用い、顔面骨格の計測値から「平均的」とされる範囲を予め決めてお き、あなたの顔面骨格が「平均的でない」という理由で「正常範囲から逸脱した噛み合わせの人は、手術をしてでも治してしまおう」と発想するのです。
 この考え方は日本の矯正歯科の世界でも根強い支持を得ているのですが、わたしは果たして正しいのだろうかと疑問を持っています。すべての人が同じ顔の形 になる必要はないのではないでしょうか。顔の形が違っても、噛み合わせがよくてその人が十分健康で暮らせれば何の問題もないはずです。

 ですからわたしは、「個人の骨格に合わせて、個々の患者さまそれぞれに、最適な正常咬合があるはずだ」という個性正常咬合の考え方を追求していきたいと思っているのです。
 その人の顔面骨格の中に歯並びがフィットしていて、上下の歯の噛み合わせがきちんとできて唇の機能不全もなければ、それはその人にとっての正常咬合であるはずです。正常咬合は人種によっても個人によっても異なります。
 そう考えれば、本当に矯正のために必要な手術というのはどれほどあるのでしょうか。その必要性が問題になってきます。実は矯正歯科医のほうが、自分が 習ってきた歯科矯正学という学問に忠実であろうとするがゆえに、思想的に縛られて、「正常咬合から外れていれば手術をしなければならない」という思い込み を強く持ってしまっているケースが多いのではないかと思います。
 わたしはあくまでも患者さま一人ひとりの正常咬合を追及する「個性正常咬合」の考え方に基づいて、矯正計画を考えますから、手術の必要性がそれほど多いとは思わないのです。
 あまりにも上下のあごの骨の大きさが違うために、上下の歯を噛み合わせることができないような場合などはどうしても手術が必要になりますが、そうでなければわたしはなるべく手術をせずに、する治療法をご提案申し上げるようにしています。

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